涼やかな風




「長くなっちゃったわね。ごめんね拓徒くん」


お姉ちゃんは謝った。



「いえ・・でも、あやまれたのでよかったです。
なんかスッキリしました。
じゃあ俺、帰ります」


拓徒はそういうと立ち上がった。





「・・・拓徒?」


玄関で私は言った。


「ん?なに?」


拓徒は振り向く。