涼やかな風



・・・・・


「うそ・・・でしょ・・??」


私は、呆然と立ち尽くして言った。



私は、お兄ちゃんが眠っている病室の前の廊下に立っていた。


「うそじゃないんだ。
ゴメン・・
俺の兄貴がッ・・」



拓徒は、申し訳なさそうに言った。



「拓徒・・くん??」