ガラッ

私は教室のドアを開けた。
今日のみんなも個性的。

私は区内でもちょっと有名な公立高校に通っている。
制服はなくて私服。
だからみんないろいろなカッコしてるんだ。

「紗和~おはよっ」

クラスメートより仲がいいけど、親友とは言わない。
その程度の友達が私にはいっぱいいる。
声をかけてきた莉子もその1人だった。

「あっ莉子おはよっ」

私は言った。

「ねえ紗和、いま話題のこの本しってる?」

莉子が私に差し出したのは青い表紙のケータイ小説。
それは。。。。私の出した本だった。
でもそれは言えない。

「「wind」っていう人が書いてるんだけど、超面白いの!!
切なくて、でも感動する。。。っていう1回読んでみて!!」

莉子は私の返事を待たずにかってに話した。

友達が素直に言ってるんだぁって思うと私も小説書くのをがんばろう
って気になってくる。