「・・・自分で、自分の体にガタがき始めてるってこと、気づいてた。
誰にもいえなくて。自分じゃどうしようもなくて・・
すごい不安だったんだ・・・
いまさら、あのとき誰かに話しておけば、変わっていたかも・・
なんて思いたくないけど、時々、考えてしまう・
あのとき言って置けばいま、どうしてたかって・・
後悔ばかりで。
紗和を不安にさせたくないってのもあった・・
兄さん亡くしてさ、絶望の淵にたってる頃に、俺も調子が悪いなんて言えるわけなかった・・
我慢し続けた・・
そしたら、いまこんな状態になった・・
ごめん・・・ごめんな・・」









細い手で抱きしめられる。







かすかに震える拓徒の体・・