まず、周りの反応ってものをあたしは甘く考えていた
正直ほとんど考えてなくって周りの反応がこれほどだとは思いもしなかった
あたしはあまりにも軽く考え過ぎていた
毎日一緒に登校し彼が放課後毎日のように居る空き教室にも顔を出す
何故かって宿題や課題とかもあたしがやることになって放課後に受け渡しをすることになったから・・・・
写真部の部活動もあるし家事のほとんどをあたしがやってることもあって結構忙しい
そんなこんなで彼の周りをうろちょろするあたしに気付き始めたのは必然と言えるだろう、むしろ気づかないのが不思議なくらい
でも・・・・ほんの少しの間だから皆さん許して~って言いたいけど


「お前だから犬にしたんだ、他の奴に言ったら私も私もってなるだろ?だからあんまり言うなよ」



って厳命された・・・・・はあっ、この頃毎日学校生活が辛い
空気のように生活してたのに平和な日々が懐かしい
クラスが違うからまだいいけどことごとく雑用を押しつけられるから困る
ちょっと姿を見かけるとすぐ声を掛けられどうでもいい用事を言いつけられる

「体育の授業俺の代わりにお前出ろ」

そう言われた時は流石にお断りした
だって・・・・無理でしょ?
替わりにって男子と女子体育って別だからね
それは納得してもらって回避できたけど一番困ったのが大和君に告白してきた
女の子にあたしが対処しなくちゃなんないこと


「百花、二組の女子に付き合えねえって断ってきてくれ」
「・・・・・はあ?今なんて?」
「今時手紙で告白なんてある意味新鮮だけど俺は付き合う気はねえってお前のほうから言っといてくれ」


信じらんない一言をいただいた
なぜあたしが言わなきゃなんないの?
無理です!恋愛事は本人の口から言うのが筋じゃないの?
とあたしは食って掛かった


「犬は黙って従え、頑張れ百花」


「なんであんたに言われなくちゃなんないの?なんなのあんた!ひどすぎる蓮常寺さん呼んできて!!」
手紙の彼女に付き合えないと言ったあたしに浴びせられた言葉がこれ
そうだよね~何故本人が来ないんだ?
あたしもそう思いますって言いたいけどこちらも色々事情があるんだよ
おもいっきりビンタされた挙句結局大和君本人に参上していただいて・・・・
泣き出した彼女にため息をつきながらひらひら手を振りながら去っていく彼に無性に疲れたあたしはもっと深いため息をつきながらその場を去っていった