幼馴染大和君の執着愛~俺の最愛の番~

「百花・・・・?」

「あたし突然番とか言われても・・・・なんていうか正直言うと今混乱してる」

「そうだな、色々言われて混乱するのも無理ないか」

「そうだよねえ竜族だ番だって言われてすべて納得出来るわけないよね?でもねももちゃんこれだけは覚えておいて?竜族の男は番を得ると変わるよ」

「変わる・・・・・?」


「そう、番の為ならなんでもする・・・・いやなんでも出来るんだ」


「和希さん・・・・「それと・・・ももちゃんその腕輪の意味わかる?」
「おい、それは俺が話す」


和希さんの言葉を遮ると再び大和君はあたしを抱きしめた
それはもうなにか全身で守られているような感覚があたしを襲う
それがなんだか不思議に嫌ではなくて心地よくて・・・・・
あたしはそのまま彼の腕にそっと身を委ねた


「これは竜族の男が番を得るとその生涯の伴侶に渡す腕輪だ」

「生涯の伴侶・・・・」

「守護の魔力が付与されていると言われているがその腕輪の力は未知数でよくわかってはいない」

そう言って抱きしめていたあたしをそっと腕の中から離すと大和君は自分の腕を見せた、そこにあったのは同じデザインであたしがしている腕輪と全く同じものだった


「まだこの腕輪の力はわからないことが多いけどきっと百花を守ってくれる、俺がいないときはこの腕輪に念じろ!きっと俺に伝わるはずだ!」

「そうなのか?念じるだけでそんなふうに伝わるなんて初耳~」

生涯の伴侶に渡す腕輪・・・・・
それってすごい重たいものなんじゃ?
あたしのふわふわした曖昧な気持ちのまま受け取っちゃいけない
頭の中に麗華さんの姿が過った
あたしは本当に大和君と一緒にいてもいいの?

「百花・・・・・この腕輪なくすなよ、肌身離さず付けとけ」
「大和君、やっぱりあたし「百花、俺にとってお前は希望なんだよ」


「お前と一緒に居られるならなんでもする」


彼の言葉があたしの胸に刺さる
身体を揺さぶった、だけど麗華さんとキスしてたのは・・・・・?!
その言葉を呑み込んだあたしを彼の熱い瞳が見つめていた