幼馴染大和君の執着愛~俺の最愛の番~

「おい、こら!ひとの女口説いてんじゃねえぞ」
「は?口説いて何が悪いのさ?いい女を見て指くわえて見てろっての?」
「あ?人の番をなんだと思ってんだ!!俺はお前と一緒にいるってことだけで怒り心頭だってのに・・・・」

「まあ・・・・わかんなくもないけどとりあえず話続けていいかな?」


彼らの話はこうだ
2人は古より日本を昔から守って来た竜の一族
東西南北に竜族はあって彼らはそれぞれ北と南の竜族
もう退化してるのか竜にはもうなれないらしく五感が優れていて寿命が長いことが特徴らしい、竜か・・・・・
大和君が竜になれるんならみたかったな
なんて思っていると衝撃的なことを彼らは話し始めた


「竜族の男、王家の者には番というものがいる」
「番・・・・」
「18歳で成人となる竜族の男はその成人の時に最も五感が優れて感覚が鋭くなると言われている」

「竜族の男は生涯を通して番を探す、だが見つかるのはほんの一握りで見つからないことのほうが多い」
「あの・・・・・聞いてもいいかな?」
「いいよ、何でも聞いて」
「どうやって番だってわかるの?」


「感覚・・・・自分の勘って言ったらいいかな?俺はまだ番にあったことはないからわかんないけど電流が走ったような感じになるって俺は聞いたよ」

「百花・・・・・」

「大和君?「俺はついこの間18になったんだ、お前俺にクッキー作って玄関に置いてっただろ?」

「俺はその微かな臭いに反応した・・・・・一瞬電流のようなものが走った」

「電流・・・・?」

「そうだ、俺は確かめようと思ったけど絶対にこの感覚は間違いなんかじゃないいって確信があった、だからこの高校に転入した」

「な、なんで・・・・・?なんであたしの為に転校なんて!あんな名門校を」


「逢ってみて確信したよ、百花は俺の番に間違いないってな・・・・それに名門校ってお前は言うけどその名門校を突然辞めちまったのはどこのどいつだよ」


大和君はあたしの頭をくしゃっと撫でるとこめかみにそっとキスをした


「ももちゃん、竜族のものは番以外は受け付けないまあ捕まったら最後逃げられないって思ったほうが正解だ」


あたしを抱きしめたままの大和君が突然甘々になったわけが分かった
あたしが大和君の番・・・・・
でも彼女は?麗華さんとはどうなの?
あたしと番っていうけどそれは本能で求めているのであって愛情はないんじゃ?
ふたりのキスシーンが頭を過って彼の腕をそっと振りほどいた