あたし大和君と同じクラスなの?
ってか・・・・この静けさはなんだろう
物凄く注目浴びてるような


「うおおおおおっ!!やばいやばい!!」
「やっぱいいな~可愛い女の子がいるクラスは違うわ~」
「もう一人の男誰だよ?もう男いらねえんだけど」

待って待って!!
いろんな声が聞こえるけどやばいって何?
あたしってやばいの?どこら辺が?
やっぱりもっと女の子らしい恰好してくればよかったかな
何か変なのかな?物凄く不安になってちらっと隣にいる大和君を見てしまった
視線が合った瞬間笑顔を浮かべる彼
ふいにぎゅっと握りしめてきた手に驚いて思わず目を見開いた


「おい!もう授業始めるぞ、お前らなにしてんだ」

「先生・・・・「東雲も斎藤も席につけ、それと・・・・もうひとりの転校生の」
「はい、蓮常寺です」
「ああ、そうそう蓮常寺だったか・・・・お前は隣のクラスだ」


そう先生が言った瞬間大和君の顔色が変わった
例えていうならまるで信号機みたいに・・・・

「先生!!俺もこのクラスがいいです」
「駄目だ、もうすでに決まったことだ」
「でも先生!!俺は絶対このクラスがいいんです」
「何か理由があるのか?」
「俺の嫁がこのクラスにいるからです」


・・・・・・は?
嫁?今、嫁って言ったよね

だ・・・・誰が嫁?もしかして・・・・


「ももちゃん、いつ蓮常寺くんの嫁になったの?」
「や・・・・いや、記憶にない全くない」


流石の和希さんも呆気にとられてる
まさか大和君がこんなことを言うなんて思わなかった
クラスが違うんならここから大和君に退散してもらわないと

「ほお~お前高校生の分際でもう嫁がいるのか」
「はい、未来の・・・・・ですが」
「もしや相手は隣にいる斎藤か?」
「よくわかりましたね先生、で?俺のクラスここでいいですよね」
「駄目だ・・・・東雲こいつ隣のクラスにつれてけ」
「はあ?なんで俺が?!」
「お前が青蘭のトップだからだろうが」


「はあ~めんどくさい・・・・ほら行くよ」
「行かねえ、俺は百花と離れたくない」
「隣に行くだけだろ?」
「こんな山猿だらけのクラスに俺の百花を置いていけない、心配で胃に穴が開く」
「ったく・・・・・ももちゃんどうするよ?」



どうするって・・・・どうしよう!!
でも隣のクラスなんだよね?
クラスの皆が呆気に取られてる、ざわざわが収まらない
早く移動しないと授業が遅れるしここはあたしがなんとかしないと!


「大和君、あのね・・・・」
「なんだ?「クラスが違っても隣同士なんだし・・・・」
「嫌だ「大和君・・・・・」


「そんな我儘言ってばっかりだとあたし嫌いになっちゃうよ?」
「百花・・・・・嫌いになるなんてそんなこと言うな」
「じゃあ言わないから・・・・・ね?」



結局どうなったかというとあたしのこの一言で大和君は隣のクラスへと行ってくれた、ことの顛末を教室のクラスの皆が居る前で展開したこともあって一躍時のひととなった転校生のあたしと大和君
密かについたあたしのあだ名が猛獣使いとなったことを知る由もない