幼馴染大和君の執着愛~俺の最愛の番~

「誠!!お前何、朝からナンパなんてしてんだよ」

「い、痛っ!!か、和希さんじゃないすかいきなり叩かないでくださいよ~」

赤髪の彼の声に驚いて振り返ると目の前にいたのはブレザー姿の何処から見てもイケメンな和希さんだった
鮮やかな金色の髪をひとつにまとめ
ネクタイを緩め少し着崩した感じの
彼は驚くほど色気があって女装姿とはまた違った男っぽさがあって一瞬息を呑んだ

「ももちゃんは俺の大事な親友なんだから変な真似するとこの俺が容赦しない」

「えええええっ!!彼女もう和希さんの
お手つきなんすか?はあ〜やっぱいい女にはいい男ってとこっすかね」

「あの·····「ももちゃんおはよ」

和希さんは頭をポンポンするといつものようににっこり微笑んだ

「こいつのことはもうほっといていいから一緒に教室に行こう」

「え、でもあたし職員室に行かないと」

「大丈夫クラスは確認しといた、僕と同じクラスだよ」

え、和希さんと同じクラス?!
良かった~知ってるひとがいるとそれだけで心強いもん

「和希さん、もうひとり転校生くるみたいなんっすけどそっちは残念ながら男みたいっすよどうします?いつものようにでいいっすか?」


「少し可愛がってあげな」


ふたりのやり取りを他人事のように見ていた。
あたしはもうひとりの転校生の存在に
愕然とすることになろうとは思ってもみなかった