生涯見つからないこともあると言われている番
俺は無性にざわざわした気持ちを抑えられずに麗華の手を振りほどいて自宅へと急いだ、なんで何も言わないで行ってしまったんだよ
一言何か言ってけよ・・・・
お前のこと良いやつだなって俺は心の底から思ってたのに
そんなことを思いながらエレベーターで上がっていく
自宅マンションに到着するとドアノブに掛けられていた紙袋に目が行った
手に取って中を覗き込むといい匂いが俺の五感を刺激する
この臭いは甘いお菓子のようなにおい
ビニールに入って綺麗にラッピングされたクッキーが入っていた
そのクッキーは明らかに手作りのようでリボンをほどくと瞬間ぞわっとした電流のような感覚が走った
この感覚はなんなんだろう・・・・
今まで経験したことがないような感覚に驚いてクッキーの入ったビニールを紙袋に押し込んだ
電流が走ったのは一瞬だった
だけど言いようもない甘美な感覚を覚えている
もう一度袋を開けてみてももうすでに香りが飛んでしまったのか臭いはなかった
もしかして・・・・・百花は俺の番?
この感覚はもしや?!
番だったら一大事だ、何故なのか俺の本能が逃がすなと告げている
悩んでいるより直接本人に逢って確かめたほうがよさそうだ
一週間後は俺の誕生日、それまでにお前の居場所をみつけて俺自身が確かめる
「もし、百花が番だったら・・・・どんなに」
俺はリビングのソファに座るとクッキーをほおばった
普段あまり甘いものは食わない俺
程よい甘さのクッキーはバターが効いててこれは美味いなって思った
何気なく覗いた紙袋の中に入った一通の小さなメモが俺の眼に入る
色々感謝しています、今までありがとう
たった一言真っ白なカードにそう書かれた文字
ボールペンで書かれた綺麗な文字
これは俺に対する別れの言葉?
別れ?嘘だ
確信はないが俺の本能が告げている
たぶんあいつは・・・・
カードを急いでポケットに入れると俺は携帯をタップする
素早く文章を打ち込むと送信ボタンを押した
俺は自分の思いを確かめるために動き出した
俺は無性にざわざわした気持ちを抑えられずに麗華の手を振りほどいて自宅へと急いだ、なんで何も言わないで行ってしまったんだよ
一言何か言ってけよ・・・・
お前のこと良いやつだなって俺は心の底から思ってたのに
そんなことを思いながらエレベーターで上がっていく
自宅マンションに到着するとドアノブに掛けられていた紙袋に目が行った
手に取って中を覗き込むといい匂いが俺の五感を刺激する
この臭いは甘いお菓子のようなにおい
ビニールに入って綺麗にラッピングされたクッキーが入っていた
そのクッキーは明らかに手作りのようでリボンをほどくと瞬間ぞわっとした電流のような感覚が走った
この感覚はなんなんだろう・・・・
今まで経験したことがないような感覚に驚いてクッキーの入ったビニールを紙袋に押し込んだ
電流が走ったのは一瞬だった
だけど言いようもない甘美な感覚を覚えている
もう一度袋を開けてみてももうすでに香りが飛んでしまったのか臭いはなかった
もしかして・・・・・百花は俺の番?
この感覚はもしや?!
番だったら一大事だ、何故なのか俺の本能が逃がすなと告げている
悩んでいるより直接本人に逢って確かめたほうがよさそうだ
一週間後は俺の誕生日、それまでにお前の居場所をみつけて俺自身が確かめる
「もし、百花が番だったら・・・・どんなに」
俺はリビングのソファに座るとクッキーをほおばった
普段あまり甘いものは食わない俺
程よい甘さのクッキーはバターが効いててこれは美味いなって思った
何気なく覗いた紙袋の中に入った一通の小さなメモが俺の眼に入る
色々感謝しています、今までありがとう
たった一言真っ白なカードにそう書かれた文字
ボールペンで書かれた綺麗な文字
これは俺に対する別れの言葉?
別れ?嘘だ
確信はないが俺の本能が告げている
たぶんあいつは・・・・
カードを急いでポケットに入れると俺は携帯をタップする
素早く文章を打ち込むと送信ボタンを押した
俺は自分の思いを確かめるために動き出した


