こんなんで番を受け入れられるのか?そう思う時がある
そう思うのだが親父曰く番はまた特別なんだとか
番に逢えば身体が沸騰するような感覚
とにかく無条件に愛おしい
親父はそう言うが俺は番を見つけられるんだろうか
番をこの胸に抱きしめることが出来るんだろうか
そんな俺は今少し気になる女がいる
同じマンションに住む斎藤百花という同級生だ
小1の時同じ時期に引っ越してきた眼鏡をかけたショートカットの地味な女の子
何処見てんだろう・・・・眼鏡の度数のせいなのか目元がよくわからない
前髪が長いせいもあるが、色白で背が小さいな
俺の第一印象はそんなだった
まあごく普通の女の子、これはたぶん番ではないだろう
この時俺はそう思っていた
番特有の臭い?香り?そんなのはこいつからは全くしない
俺はまだガキだし無理もないけどたぶんこの子は無しだなって思っていた
でも、やばいなつい突き飛ばしてしまった
言い訳になるがこの時の俺は荒れていた
イライラしていたのは百花にではなく母親にだ
俺には母親が二人いる
育ての親と産みの母の二人
お母さんが二人もいていいなあって誰かに言われたことがある
俺に言わせれば産んだってだけで母親ずらするのなら母親ではないってことだ
自分が辛いとき苦しいとき甘えたいとき傍にいてくれるのが母親だと俺は思う
育ての母と産みの母の二人、まったく対照的な二人
産みの母は俺を産んですぐに蓮常寺家を出て行った
置手紙一つを残して・・・・乳飲み子の俺を置いて出て行った
これは俺の想像にすぎないがたぶん番である親父の束縛が嫌になったんだろう
普通の女なら耐えられないかもな
同じ竜族の者なら色々わかっているから大丈夫だろうが・・・・・
とにかく実の母親は今現在、自分で通信販売の会社をひとりで起業してバリバリ働いている世間でいうキャリアウーマンってやつだ
だから色々やりたいことがあった母親は親父から逃げ出し息子も捨てて自分の好きなことをやり遂げた出来る女
実の母親は手紙ひとつ残して俺を捨てた女、親父は狂ったように探したが見つからず困り果てた
親父だって自分の仕事があるし生まれたばかりの俺もいる
知り合いに頼んで来てくれたのが家政婦であり育ての母親である美由紀さんだ
俺はこの世で信じている女は育ての母である美由紀さんと美由紀さんの母である
ばあちゃんのふたりだけだ・・・・・だが平和に暮らしていた俺に変化が訪れたのは6歳の時、驚いたことに産みの母が突然俺の前に現われたのだ
そう思うのだが親父曰く番はまた特別なんだとか
番に逢えば身体が沸騰するような感覚
とにかく無条件に愛おしい
親父はそう言うが俺は番を見つけられるんだろうか
番をこの胸に抱きしめることが出来るんだろうか
そんな俺は今少し気になる女がいる
同じマンションに住む斎藤百花という同級生だ
小1の時同じ時期に引っ越してきた眼鏡をかけたショートカットの地味な女の子
何処見てんだろう・・・・眼鏡の度数のせいなのか目元がよくわからない
前髪が長いせいもあるが、色白で背が小さいな
俺の第一印象はそんなだった
まあごく普通の女の子、これはたぶん番ではないだろう
この時俺はそう思っていた
番特有の臭い?香り?そんなのはこいつからは全くしない
俺はまだガキだし無理もないけどたぶんこの子は無しだなって思っていた
でも、やばいなつい突き飛ばしてしまった
言い訳になるがこの時の俺は荒れていた
イライラしていたのは百花にではなく母親にだ
俺には母親が二人いる
育ての親と産みの母の二人
お母さんが二人もいていいなあって誰かに言われたことがある
俺に言わせれば産んだってだけで母親ずらするのなら母親ではないってことだ
自分が辛いとき苦しいとき甘えたいとき傍にいてくれるのが母親だと俺は思う
育ての母と産みの母の二人、まったく対照的な二人
産みの母は俺を産んですぐに蓮常寺家を出て行った
置手紙一つを残して・・・・乳飲み子の俺を置いて出て行った
これは俺の想像にすぎないがたぶん番である親父の束縛が嫌になったんだろう
普通の女なら耐えられないかもな
同じ竜族の者なら色々わかっているから大丈夫だろうが・・・・・
とにかく実の母親は今現在、自分で通信販売の会社をひとりで起業してバリバリ働いている世間でいうキャリアウーマンってやつだ
だから色々やりたいことがあった母親は親父から逃げ出し息子も捨てて自分の好きなことをやり遂げた出来る女
実の母親は手紙ひとつ残して俺を捨てた女、親父は狂ったように探したが見つからず困り果てた
親父だって自分の仕事があるし生まれたばかりの俺もいる
知り合いに頼んで来てくれたのが家政婦であり育ての母親である美由紀さんだ
俺はこの世で信じている女は育ての母である美由紀さんと美由紀さんの母である
ばあちゃんのふたりだけだ・・・・・だが平和に暮らしていた俺に変化が訪れたのは6歳の時、驚いたことに産みの母が突然俺の前に現われたのだ


