さて。こうして、四人のメンバーが揃ったので。
いよいよ、クリスマス会の始まりです。
どんどんぱふぱふ。
「うわー…。凄い。クリスマスの飾り付け」
と、奏さんは言いました。
会場となる、琥珀さんの部屋のリビングルームは。
さながら、クリスマスパーティー会場そのものになっていました。
学校玄関にも飾ってある、クリスマスツリーは勿論。
部屋中に、キラキラと光るオーナメントが飾ってあります。
この上ない、素晴らしいクリスマス会会場ですね。
このような場所を提供してくださった、琥珀さんに感謝しなければなりません。
さすが、やるからには徹底的に、がモットーの琥珀さんです。
では、私もお土産を出さなくてはなりませんね。
「久露花局長から、『クリスマス会をやるんだったら、これは絶対必要だよね!』ということで…クリスマスのお菓子、3品をお持ちしました」
と、私は紙袋を出して言いました。
中身は、ブッシュ・ド・ノエル、シュトーレン、ジンジャークッキーの3種になります。
一つで良いと思ったのですが、久露花局長としては、3品でもまだ足りなかったようで。
「やっぱりクグロフも要るかな…。そもそも、おっきいクリスマスケーキの方が良いかな?」とか、色々言っていました。
何だか、謎のこだわりがあるようです。
ともあれ。
「ありがとうございます。後で四人で分けましょう」
と、琥珀さんは言いました。
更に、それだけではありません。
「実は、僕も色々作って持ってきたんですけど」
と、碧衣さんは言いました。
なんと。碧衣さんもお土産持参ですか。
「碧衣さんも、クリスマススイーツですか?」
「いえ、僕はスイーツではなく、クリスマスの定番料理を。ローストチキンとポテトサラダ、キッシュ、それから魔法瓶にビーフシチューを」
と、碧衣さんは言いながら、次々と料理を入れたタッパーと魔法瓶を、テーブルに並べました。
これまた、本格的ですね。
私を含め、『新世界アンドロイド』は料理が上手です。
「僕達アンドロイドは、食事の必要はないですけど。まぁクリスマスのときくらい、クリスマス定番料理を食べるくらいのことは、してみても良いかと思いまして」
「成程、そうですね。折角のクリスマス会ですし」
と、私は言いました。
何だか、一気に本格的なクリスマス会になりましたね。
「…ごめん。なんか俺だけ手ぶらで参加しちゃって。今、凄くいたたまれない気持ちでいっぱいだよ」
と、奏さんが真顔で言いました。
「別に、気になさらなくて結構ですよ」
「気にするなと言われたら、余計申し訳なくなる奴…」
と、奏さんは呟きました。
「そういえば、この場であなた一人だけ、種族が違うんですよね」
と、碧衣さんは言いました。
言われてみれば、そうですね。
奏さんだけが人間です。
「え?あぁ…。そういえばそうか。二人共、瑠璃華さんの親戚なんだから…。あれ?何だか俺、従兄弟同士のクリスマスパーティーに、うっかり参加しちゃってる部外者なのでは…?」
と、奏さんは遠い目で言いました。
「奏さんは私の親友であり、琥珀さんの友人でもありますから、気になさらなくて大丈夫ですよ」
「何なら、これを機に僕とも友人になりましょうか。学校どころか、種族も違いますけど、それは今更でしょう」
と、碧衣さんは言いました。
それは名案ですね。
「え、あ、うん。えぇと、どうも。宜しくお願いします…」
「そんな堅苦しくならなくても。大丈夫、僕基本的に、紺奈局長にしか興味ないんで。宜しくお願いしますね」
「…笑顔で興味ないって言われた…」
と、奏さんは呟きました。
大丈夫、碧衣さんはそういうアンドロイドですから。
気にすることはありません。
いよいよ、クリスマス会の始まりです。
どんどんぱふぱふ。
「うわー…。凄い。クリスマスの飾り付け」
と、奏さんは言いました。
会場となる、琥珀さんの部屋のリビングルームは。
さながら、クリスマスパーティー会場そのものになっていました。
学校玄関にも飾ってある、クリスマスツリーは勿論。
部屋中に、キラキラと光るオーナメントが飾ってあります。
この上ない、素晴らしいクリスマス会会場ですね。
このような場所を提供してくださった、琥珀さんに感謝しなければなりません。
さすが、やるからには徹底的に、がモットーの琥珀さんです。
では、私もお土産を出さなくてはなりませんね。
「久露花局長から、『クリスマス会をやるんだったら、これは絶対必要だよね!』ということで…クリスマスのお菓子、3品をお持ちしました」
と、私は紙袋を出して言いました。
中身は、ブッシュ・ド・ノエル、シュトーレン、ジンジャークッキーの3種になります。
一つで良いと思ったのですが、久露花局長としては、3品でもまだ足りなかったようで。
「やっぱりクグロフも要るかな…。そもそも、おっきいクリスマスケーキの方が良いかな?」とか、色々言っていました。
何だか、謎のこだわりがあるようです。
ともあれ。
「ありがとうございます。後で四人で分けましょう」
と、琥珀さんは言いました。
更に、それだけではありません。
「実は、僕も色々作って持ってきたんですけど」
と、碧衣さんは言いました。
なんと。碧衣さんもお土産持参ですか。
「碧衣さんも、クリスマススイーツですか?」
「いえ、僕はスイーツではなく、クリスマスの定番料理を。ローストチキンとポテトサラダ、キッシュ、それから魔法瓶にビーフシチューを」
と、碧衣さんは言いながら、次々と料理を入れたタッパーと魔法瓶を、テーブルに並べました。
これまた、本格的ですね。
私を含め、『新世界アンドロイド』は料理が上手です。
「僕達アンドロイドは、食事の必要はないですけど。まぁクリスマスのときくらい、クリスマス定番料理を食べるくらいのことは、してみても良いかと思いまして」
「成程、そうですね。折角のクリスマス会ですし」
と、私は言いました。
何だか、一気に本格的なクリスマス会になりましたね。
「…ごめん。なんか俺だけ手ぶらで参加しちゃって。今、凄くいたたまれない気持ちでいっぱいだよ」
と、奏さんが真顔で言いました。
「別に、気になさらなくて結構ですよ」
「気にするなと言われたら、余計申し訳なくなる奴…」
と、奏さんは呟きました。
「そういえば、この場であなた一人だけ、種族が違うんですよね」
と、碧衣さんは言いました。
言われてみれば、そうですね。
奏さんだけが人間です。
「え?あぁ…。そういえばそうか。二人共、瑠璃華さんの親戚なんだから…。あれ?何だか俺、従兄弟同士のクリスマスパーティーに、うっかり参加しちゃってる部外者なのでは…?」
と、奏さんは遠い目で言いました。
「奏さんは私の親友であり、琥珀さんの友人でもありますから、気になさらなくて大丈夫ですよ」
「何なら、これを機に僕とも友人になりましょうか。学校どころか、種族も違いますけど、それは今更でしょう」
と、碧衣さんは言いました。
それは名案ですね。
「え、あ、うん。えぇと、どうも。宜しくお願いします…」
「そんな堅苦しくならなくても。大丈夫、僕基本的に、紺奈局長にしか興味ないんで。宜しくお願いしますね」
「…笑顔で興味ないって言われた…」
と、奏さんは呟きました。
大丈夫、碧衣さんはそういうアンドロイドですから。
気にすることはありません。


