まず最初に運ぶべきは、勿論。
「ちょっと、まだなの?もうキャンセルするわよ!?」
と、未だにクレームを入れている、あのお客さんです。
「い、今急いで作ってますから…」
と、ホール係のクラスメイトは、一生懸命お客さんを宥めようとしていました。
しかし、もうその必要はありません。
何せ、私が来ましたから。
「どうどう、落ち着いてください。どうどう」
と、私は、お客さんを落ち着かせようと言いました。
「ちょ、な、何…?」
と、これにはクレームをつけていたお客さんも、静かに首を傾げました。
更には。
「く、久露花さん…?何でここに…?」
と、ホール係のクラスメイトは言いました。
何故私がここにいるのか、理由を説明してあげたいのですが。
残念ながら、今はそれどころではありません。
まずは、このクレーム客の対応が先です。
「大変お待たせしました。アールグレイティーレモンと、いちごソースのパンケーキをお持ちしました」
と、私は言いながら、器用に腕を動かし、お盆を下ろして、注文したメニューをテーブルに置きました。
「ご注文は以上ですね?」
「え、えぇ…」
「それではごゆっくり」
と、私は言いました。
注文したメニューを持ってきたのですから、これでクレーム対応は一件落着でしょう。
更に、私はその足で、パンケーキとケーキを注文したお客さんのテーブルに、早足で移動しました。
「はい、お待たせしました。お茶の方もどうぞ」
「え、あ、ど、どうも…」
「はい、こちらのテーブルは確か…メープルパンケーキをご注文でしたね、はい、どうぞ」
「…ありがとうございます…」
「こちらのテーブルは、ダージリンティーミルクと、アッサムのミルクですね。お待たせしました。ケーキの方はもう少々お待ち下さい。鋭意作成中です」
「あ、はい…」
「それで次は…あ、久露花局長ですね」
「ぶふっ。る、瑠璃華ちゃん、なんて格好してるの?」
と、局長は私を見て、噴き出しながら言いました。
なんて格好、と言われましても。
今は非常時ですから。これは不可抗力というものです。
「お待たせしました、チョコパフェをどうぞ」
「あ、ありがとう…」
「ケーキとマフィンは、今鋭意作成中です。もう5分、いえ、3分待って頂ければ、マッハで持ってきますので」
と、私は言いました。
今解凍中ですから。そろそろ常温に戻ることでしょう。
「う、うん…。それは良いけど、物凄いバランス感覚だね…?」
「局長が私の身体を、バランス良く設計してくださったお陰です。今、とても役に立っています」
「そんな形で…役立つ日が来るとは思わなかったよ」
「何事も、何がどのような形で役立つ日が来るか分からない、という良い教訓になりましたね」
「…そうだね…」
「では失礼します」
と、私は言いました。
そして、局長と副局長のテーブルの隣、先程やって来たばかりのお客さんのもとに行きました。
「いらっしゃいませ。お冷やと、メニュー表をどうぞ」
と、私は言いながら、頭に乗せていたメニュー表を、テーブルの上に置きました。
ふぅ。頭の上がスッキリしましたね。
「ど、どうも…」
と、お客さんは、ポカンとして呟きました。
「ちょっと、まだなの?もうキャンセルするわよ!?」
と、未だにクレームを入れている、あのお客さんです。
「い、今急いで作ってますから…」
と、ホール係のクラスメイトは、一生懸命お客さんを宥めようとしていました。
しかし、もうその必要はありません。
何せ、私が来ましたから。
「どうどう、落ち着いてください。どうどう」
と、私は、お客さんを落ち着かせようと言いました。
「ちょ、な、何…?」
と、これにはクレームをつけていたお客さんも、静かに首を傾げました。
更には。
「く、久露花さん…?何でここに…?」
と、ホール係のクラスメイトは言いました。
何故私がここにいるのか、理由を説明してあげたいのですが。
残念ながら、今はそれどころではありません。
まずは、このクレーム客の対応が先です。
「大変お待たせしました。アールグレイティーレモンと、いちごソースのパンケーキをお持ちしました」
と、私は言いながら、器用に腕を動かし、お盆を下ろして、注文したメニューをテーブルに置きました。
「ご注文は以上ですね?」
「え、えぇ…」
「それではごゆっくり」
と、私は言いました。
注文したメニューを持ってきたのですから、これでクレーム対応は一件落着でしょう。
更に、私はその足で、パンケーキとケーキを注文したお客さんのテーブルに、早足で移動しました。
「はい、お待たせしました。お茶の方もどうぞ」
「え、あ、ど、どうも…」
「はい、こちらのテーブルは確か…メープルパンケーキをご注文でしたね、はい、どうぞ」
「…ありがとうございます…」
「こちらのテーブルは、ダージリンティーミルクと、アッサムのミルクですね。お待たせしました。ケーキの方はもう少々お待ち下さい。鋭意作成中です」
「あ、はい…」
「それで次は…あ、久露花局長ですね」
「ぶふっ。る、瑠璃華ちゃん、なんて格好してるの?」
と、局長は私を見て、噴き出しながら言いました。
なんて格好、と言われましても。
今は非常時ですから。これは不可抗力というものです。
「お待たせしました、チョコパフェをどうぞ」
「あ、ありがとう…」
「ケーキとマフィンは、今鋭意作成中です。もう5分、いえ、3分待って頂ければ、マッハで持ってきますので」
と、私は言いました。
今解凍中ですから。そろそろ常温に戻ることでしょう。
「う、うん…。それは良いけど、物凄いバランス感覚だね…?」
「局長が私の身体を、バランス良く設計してくださったお陰です。今、とても役に立っています」
「そんな形で…役立つ日が来るとは思わなかったよ」
「何事も、何がどのような形で役立つ日が来るか分からない、という良い教訓になりましたね」
「…そうだね…」
「では失礼します」
と、私は言いました。
そして、局長と副局長のテーブルの隣、先程やって来たばかりのお客さんのもとに行きました。
「いらっしゃいませ。お冷やと、メニュー表をどうぞ」
と、私は言いながら、頭に乗せていたメニュー表を、テーブルの上に置きました。
ふぅ。頭の上がスッキリしましたね。
「ど、どうも…」
と、お客さんは、ポカンとして呟きました。


