一回目の家庭科の授業が、無事に終わりました。
何だか、とても長かったような気がしますね。
とはいえ、生物のグループ課題のときよりは、実のある話し合いだったと思います。
何より、一人だけに押し付けられることはありませんでしたから。
それだけでも、充分な功績です。
…と、私は思っていたのですが。
「瑠璃華さん…大丈夫?」
と、奏さんは心配そうに尋ねました。
「何がですか?」
「何だか…色々引き受けちゃってるから…。負担じゃないかって心配で」
と、奏さんは言いました。
成程、奏さんは心配性ですね。
しかし、それを言うなら。
「奏さんこそ、サブリーダーなのですから、責任はあるのでは?」
「それはそうだけど…。でも、瑠璃華さんほどじゃないでしょ」
と、奏さんは言いました。
「リーダーだって、無理に引き受けることなかったのに…」
「ですが、誰かが引き受けなければならない役目でしょう?」
と、私は言いました。
リーダーになる確率は、6分の1だったのです。
どうせ、6人のうちの誰かがやらなくてはならなかったのですから、それが私であっても、何らおかしくはありません。
「でも…。まとまりのないグループだったでしょ。あのグループの中でリーダーをやるのは…大変だよ、きっと」
と、奏さんは言いました。
「確かに、癖のあるメンバーが揃っていましたね」
「うん…。瑠璃華さんも含めてだけどね」
と、奏さんは言いました。
何のことでしょう。私を含めて?
「ロールケーキなんて、作ったことないけど、きっと大変だよ。生クリーム泡立てたり…。皆、何でも思いつきで口にするから…」
「それは、どの料理でも言えることでは?」
「うん…でも、不安だよ。瑠璃華さん一人が苦労しそうで…。俺も出来るだけ助けるつもりだけど」
「そうですか。それはありがとうございます」
と、私は言いました。
奏さんが助けてくださるのなら、とても心強いですね。
「…それと、材料の買い出しだけど、俺も手伝うよ」
と、奏さんは申し出てくれました。
「本当ですか?無理なさらなくて結構ですよ」
「うん。俺は精々荷物持ちくらいにしかならないけど…。俺も部活はやってないし、塾にも行ってないから。買い出しくらいは協力するよ」
「ありがとうございます」
と、私は言いました。
「何だか先行き不安ではあるけど…。俺もサブリーダーを引き受けたからには、瑠璃華さんを全力で助けるよ」
と、奏さんは心強いお言葉を下さりました。
これだけで、何だかもう、何とかなりそうな気がしてきましたね。
何だか、とても長かったような気がしますね。
とはいえ、生物のグループ課題のときよりは、実のある話し合いだったと思います。
何より、一人だけに押し付けられることはありませんでしたから。
それだけでも、充分な功績です。
…と、私は思っていたのですが。
「瑠璃華さん…大丈夫?」
と、奏さんは心配そうに尋ねました。
「何がですか?」
「何だか…色々引き受けちゃってるから…。負担じゃないかって心配で」
と、奏さんは言いました。
成程、奏さんは心配性ですね。
しかし、それを言うなら。
「奏さんこそ、サブリーダーなのですから、責任はあるのでは?」
「それはそうだけど…。でも、瑠璃華さんほどじゃないでしょ」
と、奏さんは言いました。
「リーダーだって、無理に引き受けることなかったのに…」
「ですが、誰かが引き受けなければならない役目でしょう?」
と、私は言いました。
リーダーになる確率は、6分の1だったのです。
どうせ、6人のうちの誰かがやらなくてはならなかったのですから、それが私であっても、何らおかしくはありません。
「でも…。まとまりのないグループだったでしょ。あのグループの中でリーダーをやるのは…大変だよ、きっと」
と、奏さんは言いました。
「確かに、癖のあるメンバーが揃っていましたね」
「うん…。瑠璃華さんも含めてだけどね」
と、奏さんは言いました。
何のことでしょう。私を含めて?
「ロールケーキなんて、作ったことないけど、きっと大変だよ。生クリーム泡立てたり…。皆、何でも思いつきで口にするから…」
「それは、どの料理でも言えることでは?」
「うん…でも、不安だよ。瑠璃華さん一人が苦労しそうで…。俺も出来るだけ助けるつもりだけど」
「そうですか。それはありがとうございます」
と、私は言いました。
奏さんが助けてくださるのなら、とても心強いですね。
「…それと、材料の買い出しだけど、俺も手伝うよ」
と、奏さんは申し出てくれました。
「本当ですか?無理なさらなくて結構ですよ」
「うん。俺は精々荷物持ちくらいにしかならないけど…。俺も部活はやってないし、塾にも行ってないから。買い出しくらいは協力するよ」
「ありがとうございます」
と、私は言いました。
「何だか先行き不安ではあるけど…。俺もサブリーダーを引き受けたからには、瑠璃華さんを全力で助けるよ」
と、奏さんは心強いお言葉を下さりました。
これだけで、何だかもう、何とかなりそうな気がしてきましたね。


