僕宛のメモのことは黙っておこう。
あと、しばらくは僕一人で動こう。
いじめの標的が美月になるのは避けなければならない。
「先生たちに殺人がどうとか聞かれたから、クラスの人も知っている可能性がある
しばらく教室では僕に近づかないでほしい」
「え、やだけど」
「いや、仮に僕が今後もいじめられたらどうするの?一緒にいる美月だって危なくなる」
現にいじめ自体はもう始まっている。
「いじめられるかもで離れるのって、友達って言えるのかな」
ずっと明るく話していた美月が、怒っているような声で言ってきた。
僕自身、美月がいるかどうかで大きく違うだろう。
だけど、やっぱり傷つく姿は見たくない。
「わかった。しばらく様子を見よう。とりあえず一週間は僕に近づかないで。
情報が正しいかどうかはさておき、僕が殺人犯だと思っている人もいるだろう。
近くにいて平気にしていると、共犯ととられる可能性がある」
「ねぇ、それってさ。さっきとあんまり変わってなくない」
少し美月の苛立ちが増した気がした。
「いや、僕に近づかない間に美月にしてほしいことがある」
「…なに?」
拗ねているようだが、顔はこちらに向けてくれていて、真剣に聞いてくれていた。
「まずクラスの人に、僕が殺人犯という情報が広まっているのか、
広まっているならどの程度知っているのかを聞いてほしい。
それとネットとかを使って殺人の情報について調べてみてほしい」
「ふーん。その間修くんはどうするの?」
「状況次第だけど、問題が重かったら一度学校を休む。
たいしたことなければ、普通に学校に通うよ。
美月が調べてくれている間、僕もネットや先生から情報を集める」
「だいたいわかった。無理しないでね」
クラスメイトへの聞き込みは僕ではできない。
仮にほぼ全員が知っていた場合、おびえられてしまう可能性などがある。
それだと今後動きにくくなるかもしれない。
美月を駒のように使ってしまい申し訳ないが、僕ではできないことをしてもらいたい。
頼らせてもらおう。
相談が終わってからは、美月と雑談をした。
1年のいつ、どのように知り合ったのかなどの、僕が忘れてしまっていたことを話してくれた。
あと、しばらくは僕一人で動こう。
いじめの標的が美月になるのは避けなければならない。
「先生たちに殺人がどうとか聞かれたから、クラスの人も知っている可能性がある
しばらく教室では僕に近づかないでほしい」
「え、やだけど」
「いや、仮に僕が今後もいじめられたらどうするの?一緒にいる美月だって危なくなる」
現にいじめ自体はもう始まっている。
「いじめられるかもで離れるのって、友達って言えるのかな」
ずっと明るく話していた美月が、怒っているような声で言ってきた。
僕自身、美月がいるかどうかで大きく違うだろう。
だけど、やっぱり傷つく姿は見たくない。
「わかった。しばらく様子を見よう。とりあえず一週間は僕に近づかないで。
情報が正しいかどうかはさておき、僕が殺人犯だと思っている人もいるだろう。
近くにいて平気にしていると、共犯ととられる可能性がある」
「ねぇ、それってさ。さっきとあんまり変わってなくない」
少し美月の苛立ちが増した気がした。
「いや、僕に近づかない間に美月にしてほしいことがある」
「…なに?」
拗ねているようだが、顔はこちらに向けてくれていて、真剣に聞いてくれていた。
「まずクラスの人に、僕が殺人犯という情報が広まっているのか、
広まっているならどの程度知っているのかを聞いてほしい。
それとネットとかを使って殺人の情報について調べてみてほしい」
「ふーん。その間修くんはどうするの?」
「状況次第だけど、問題が重かったら一度学校を休む。
たいしたことなければ、普通に学校に通うよ。
美月が調べてくれている間、僕もネットや先生から情報を集める」
「だいたいわかった。無理しないでね」
クラスメイトへの聞き込みは僕ではできない。
仮にほぼ全員が知っていた場合、おびえられてしまう可能性などがある。
それだと今後動きにくくなるかもしれない。
美月を駒のように使ってしまい申し訳ないが、僕ではできないことをしてもらいたい。
頼らせてもらおう。
相談が終わってからは、美月と雑談をした。
1年のいつ、どのように知り合ったのかなどの、僕が忘れてしまっていたことを話してくれた。
