君が好きな空の色。

雲ひとつない空の色。

君はどこに行っても数式を読んでいた。

でも、それは本当はわたしのこと。

青空に雲が浮かんでいて、少し不安になって、「どうしてそんな顔してるの?」

とわたしが言うと君は

「それは君だろ?」

というの。

なんだかわからない。

「碧空をためらわず紅毛の君は彼方の空へと」