一途な令嬢は恋をする

コンコン。

「失礼します。もうそろそろミエラルト様が到着するとの事ですのでお嬢様はご準備を」

「分かったわ。マリエリ、準備手伝ってくれるかしら?」

「はい。では、お部屋へ行きましょう」

ご飯を食べ終え、席から退出しようとするとお父様の声に引き止められた。

「エリー、無理はしなくてもいいから・・・・・・。楽しんでな」

作り笑いといったところか。
まぁお父様も複雑なのだろう。

私の心情も知ってはいるが家族のことを思えば成功して欲しい。
父としてどうすることが正解なのか分からない。

そんな様々な思いがあるのだと思う。
だから私もお父様を安心させてあげたい。

でも、ダメなの。
だからこの言葉でしか返せない。

「ありがとうお父様・・・・・・。でも、大丈夫。いつも通り・・・やるだけだから」