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花火大会 当日、俺は彼女と海へとやって来た。
「屋台はいいの?」
「うん、大丈夫」
「…それにしても、何で海?」
「私が幼い頃に初めて夜空に咲くお花を見たのがここなんだ」
「夜空に咲くお花じゃなくて"花火"な」
「そうそう、それ」
砂浜へと降りて、人気のない海岸沿いへ移動する。
「屋台からとか、高い場所から見る人が多いんだけど、海辺で見るお花は何十倍も綺麗なんだよ」
「へー」
訂正するのが面倒になった俺は適当に相槌を打った。
屋台の方から賑やかな声や聞こえてくる。
それに、フランクフルトやたこ焼きなど、何か食べ物を焼いている香ばしい匂いが風に乗ってきて、少し小腹がすきそうになる。
「はなびたいかい、行けて嬉しいなぁ…」
彼女が言った。


