瑠璃色の瞳に映る花火


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目が覚めて、スマホのアラーム音が部屋に鳴り響く。


「ちょっと洋太、バイトがないからってぐうたらしてちゃだめよっ!」


シャッとカーテンが開いて室内に光が差し込む。

急いでいるのか早口で俺を起こす母親の声で一気に目が冴えてくる。


なんだかとても懐かしい夢を見ていた気がする。


ガシガシと襟足をかき、大きなあくびを一つこぼす。

その後、顔を洗って朝食をとってからぶらりと海に寄ってみた。



高校を卒業し、俺は大学生になった。

将来の夢は公務員───…なんて誰かに言っていたけど、卒業したらそのまま働くつもりだった。

大学に行く予定はなかったのだが、母が『自分のしたいことをしてほしい』と俺のことを考えてくれていて。

奨学金を借りながら、大学に通わせてもらうことになった。


大学生活は高校生の時よりも忙しくて、月日があっという間に経っていた。