混乱している俺を見て、予想通りの反応だったのか、彼女はクスッと笑う。
「洋太くん、夢叶えてくれてありがとう」
「夢…?…あぁ、花火?」
『夜空に咲く大きなお花が見たい』
彼女はそう言っていた。
「好きな人とはなびを見るのが夢だった。私、今すっごく幸せ」
彼女はすっと手を伸ばして俺の頬に触れる。
現在、時刻は8時前。
もうすぐ打ち上げ花火のフィナーレだ。
「…ルアさん」
「なあに?」
「ルアさんの好きな人…初恋の男の子って、まさかお───」
そこまで言いかけた時、彼女は俺の首周りに腕を回して、顔を少し傾けたと同時にそのまま唇をふさいだ。


