「も、もうあんまり笑わないで…っ」
「ごめんごめん。
俺、岩崎 柊(いわさき しゅう)。よろしくね」
「あっ、私は……」
「柚々ちゃん、知ってるよ。」
ふわりと笑ったその笑顔から、とても優しい表情をする人だなぁなんて思ったり。
何で知ってるんだろう?
と考えたけど、出席番号1番の人なら覚えやすいかと一人で納得。
「逆に、俺のこと知らなかった?」
「うん、はじめまして……だよね?」
「……そっかぁ、仕方ないかなあ」
しゅんとした顔は、なぜか寂しそう……?
どこかで会ったことあったのかな……?
もしそうだとしたら、失礼極まりない……。
「起立ーー、礼っ」
「あーー!やっと終わったぁ」
「なんか話し長くないー?」
「ねっ、この後お昼食べ行こうよ!!」
先生が教室を後にすると、周りが一気にざわついた。
このクラスはおしゃべりな人が多いんだなぁと、他人事のように思い
私も帰る支度を始めていたら
「なあなあ!鮎川さん可愛すぎないかっ!?」
「やっぱり!?俺も思ってたんだよ!」
「ちょ!お前、話しかけてみろ______「鮎川さん、この後なにか予定あるの?」
