「「「きゃあああああ!!!!」」」」
……うるさい。
食堂に入っただけでこの有様。
早く飯食って出ようと思い席を探していると…いた。
柚々と佐倉と…なぜか岩崎。
なんでここでも一緒にいんだよ……。
空いていた席に座り、その様子を眺めた。
佐倉は俺の事情知ってるくせに薄情なやつだ。
まああいつのおかげで、柚々に変な虫がつかないことには感謝してるけど……。
ただ一番厄介な岩崎を煙たがらないのは、俺に対しての嫌がらせか?
柚々は気付いてないけど、チラチラと柚々を見ている男もいる。
ほんと、気が参る。
すると、席をたった柚々が出入り口に向かって歩いてきた。
俯きながら歩いて、わざとこっちに視線を向けないようにしてるみたいだ。
前を歩く岩崎にピッタリついてるのも、ムカつく。
じっと見つめていると、ふと、目が合った。
……のも一瞬。
すぐにプイッとそらされ、虚しさだけが残った。
