私たちは周りからも‘’兄妹みたい‘’と言われるほど一緒に過ごしてきた。

もちろん小学校の頃から、毎日登下校も一緒。



けれど、ある日から





『用がないなら、話しかけないで。』


『柚々といると息つまる。』




距離を置かれ、拒絶されるようになった。


私以外の女の子へ向けられる、あの優しい笑顔。

私にはもう見せてくれない。




これ以上嫌われたくない。


好きになってもらえなくてもいいから


このままキミのそばにいたいから、私は自分の気持ちにフタをすることにしたんだ。













「柚々、一緒のクラスじゃん!!」


「ハルちゃんと一緒……。

よかったぁ……!」



ハルちゃんこと

佐倉 遥花(さくら はるか)。


いつも元気いっぱいで、ポジティブに物事を考えることが得意。

ふわっとしたボブがとても似合う可愛らしい女の子。


ハルちゃんとは小学生の頃からずっと一緒にいる一番の友達。



「えーーーと、他に8組は〜〜?

…………あ、れんれんも一緒だ。」


「え‘’っ……」