ハルちゃんはラーメンにすると決め、早速並びに行き、
私たちはオムライスの列に並んだ。
「食堂ってこんなに混んでるんだね」
「うん、昨日も混んでたんだけど、今日の方が人がいっぱいな気がする……」
周りを見ると……やっぱり女の子たちがこちらを見ている。
『ヤバイ‼︎本物の柊くん初めて見た‼︎』
『騒いじゃいけないけど、これはカッコよすぎて叫びたくもなるっ』
『隣の子だれ⁉︎羨ましすぎるんだけどッ』
おそらく、岩崎くんファンたちの声が耳に入った。
岩崎くんに聞こえないようにヒソヒソ声だけど、私にも十分聞こえている。
ご、ごめんなさい……
私みたいなのが隣にいてしまって……!
あんまり注目を浴びないよう、身を縮こませた。
「鮎川さん?どうしたの」
「なんだか、すごい見られてる気がして……っ」
「あーーー……。
俺は男に睨まれてるような気がするけどなぁ」
いやいや‼︎
あなたを見ているのは男の子ではなく、女の子たちですよ⁉︎
と、心の中でツッコミをいれた。
