「行っちゃったよ……」
「と、とりあえずご飯食べいこっか…?」
「あっ!いくいく〜!
しゅうしゅうも行くー??」
「うん、一緒してもいいかな?」
もちろん!というハルちゃんに次いで、私ももちろん、と答えた。
______________
「今日はなに食べようかな〜!
柚々はなにするのー?」
「うーん……私はオムライスにしようかなぁ」
「また〜?
もういいかげん飽きないもんかね!」
小さい頃から好きな食べものが変わらず、選択肢があるなら必ずオムライスを選んでいる。
昨日はハルちゃんも食べたけど、今日はつきあってくれないみたい。
「……やっぱり、変わらないか」
「んー?しゅうしゅう何かいったー?」
「ううん、なんでもない。
俺もオムライス食べたい」
「っ!
ここのオムライスね、トマトソースが濃厚で、たまごふわっふわですごく美味しかったよっ。」
オムライスが食べたいと言ってくれたことが嬉しくて、ついついテンションが上がってしまう。
「………っ」
「はいはい〜〜。
柚々ちゃんね、興奮するとキョリ近くなっちゃう癖治そうねぇ。
はい〜、しゅうしゅうも照れないー」
私たちの間にハルちゃんがずいっと入った。
岩崎くんは手で顔を隠している。
あれ、そんな近かったかな?
そういえば、蓮からも以前注意されたことがあったなぁ。
