タイトル未定

「柚々はさー、あんなに無愛想で冷たくされても気持ち冷めないの?」


ハルちゃんは、私の片想いをずっと見守ってくれている。


ハルちゃんと出会ってまだ数日も経たないうちに


『柚々ちゃんって、れんれんのこと好きなの?」


とキラキラした瞳で聞いてきたことは、今でも忘れない。



「私が呆れられるようなことしちゃってるから……。

蓮がああいう態度になるのも当然だよ」


「ふーーーん……。

あーんな自分勝手な薄情者なんて、柚々から縁切ってもいくらいなのに!」



この気持ちに気づかれて、今の関係が壊れてしまえばもう一切蓮と関わることなんてないだろうから。


そうなって子まうのなら、今の関係で十分幸せなんだ。




「あっ!

そういえば、初日からしゅうしゅうに声かけられるなんて、さすが柚々だねっ!」


「いやっ……席が前後だから声かけてくれただけだよ。

ハルちゃんは岩崎くんとお知り合いだったの?」



もとからフレンドリーな性格とはいえ、なんだか仲睦まじく話していたような。