タイトル未定

「んんーーっ!
このアップルパイおいひい〜‼︎」


「ほんとだ!おいしいね」



ひとつのアップルパイを注文し、二人ではんぶんこした。

お店の看板スイーツなだけあって、味はとても美味しかった。


でも私は

連のお父さんが作ってくれるアップルパイが

やっぱり一番好きみたい。



「さてさて、れんれんとは相変わらずなの?」


「うん……まあ高校生になったからといって、そんな簡単に変わらないよ」



あはは……と苦笑いしながら、ひと口紅茶を飲んだ。



「もう〜、焦ったいなあ。
……こんなに可愛い柚々、思春期の獣たちにすぐ襲われちゃいそうなのに。ノロマ男め。」



ボソッと何か言ったけど、チリンチリンッと玄関のベルがなりかき消された。