遅くなるならハルちゃんにも
一言言っておいた方がいいかな?
「もし嫌だったら俺一人でやるから大丈夫だよ?」
自分の世界で考え事をしていたせいで、岩崎くんに余計な気を使わせてしまった。
「あっ、全然、嫌じゃないよっ。
もちろん私もやるよ」
「そう?
じゃあ、お願いしようかな」
ニコッと子犬のような笑顔をみせる岩崎くん。
気のせいか周りの女の子がこっちを見てるような……。
「柚々〜!
お腹すいたからはやく食堂いこー!」
ハルちゃんがぎゅーっと横から腕に抱きついてきた。
「じゃっ、いってらっしゃい」
「よかったらしゅうしゅうも来るー?」
「あー……俺は今からちょっと用事があるからさ。
また誘って?」
じゃあ、と言って駆け足で岩崎くんは教室を出ていった。
