『 最後から、始まる。 』~卒業~ きみと過ごす残り1ヶ月


「あ、昨日ね
バイト先に先生来たんだよ」

「ヤバいじゃん!」

「バレなかった?」

「すぐ隠れたから大丈夫だったけど…
なんと!
清水先生と一緒だったんだよ!」

「「「えーーー!!!」」」

「「「やっぱり!」」」



すぐに杉山が聞いてないかチェックした



教室にはいなかった

よかった



「お前らうるせーよ!」

「ガキみたいにピーピー言ってんじゃねーよ」

「泉ちゃん見習って大人の女目指せよ」



これくらいの男子は

先生みたいな大人の女性が好きなのか



「あー、泉ちゃん結婚とかテンション下がるわ」

「するだろうね…」

「どーにか阻止したい!」

「ムリっしょ」

「清水に勝てねーって…」

「勝てるところと言えば…若さ?」



「ただのガキじゃん!」

「顔、身長、財力…
全てにおいて負けてる」

「そー、そー…」



たしかに

女子の言いぶん間違ってない



「うっせーよ!」

「もぉオレ達の前で
泉ちゃんと清水の話すんな!」



そーゆーところも

ガキっぽい



「は?盗み聞きしたのそっちでしょ!」

「そー、そー…」



「「「あー…泉ちゃん…」」」

「泉ちゃん、胸デカそうだよね」

「結構エロそうだしね」

「清水、いいな…♡」



私も先生のこと好きだけど

男子の好きは

ちょっと違うのかもしれない



杉山の好きは

どんな好き?