儚く甘い

「ごめんね」
「別に」
落ち着いたみわを達哉は大学の門まで送ってくれた。

なんとなく気まずいみわ。
「バイト中だった?」
「いや。」
「バイク、乗るんだ。」
「あぁ。」
「車は?」
「持ってないけど、免許はある。」
「そう」
どうでもいいような話をしないといられない。

「・・・どうしていつも水、持ってるの?」
「何となく」
「水が入る用の服にしてるの?」