みわの言葉に隆文は一瞬黙ってから、『焼肉行こう。約束しただろ?高級焼肉、行こう。な?今から迎えに行くから。』と穏やかな口調で言う。
「うん・・・待ってる・・・」
すぐに切った電話。
通話を終えた携帯電話を思わず落としてしまうみわ。
全身の力を使い切ったかのように、体から力が抜けるみわを、達哉がそっと抱き寄せる。
「頑張ったな」とみわの頭を撫でる手はどこまでもやさしい。
絶望ばかりだった世界に、温かくまぶしい光がさしたかのようにみわは感じた。
目を閉じて、達哉にすべてをゆだねるように寄りかかるみわはさっきまでの心のざわめきが嘘のように穏やかになっていくことに気づいた。
「うん・・・待ってる・・・」
すぐに切った電話。
通話を終えた携帯電話を思わず落としてしまうみわ。
全身の力を使い切ったかのように、体から力が抜けるみわを、達哉がそっと抱き寄せる。
「頑張ったな」とみわの頭を撫でる手はどこまでもやさしい。
絶望ばかりだった世界に、温かくまぶしい光がさしたかのようにみわは感じた。
目を閉じて、達哉にすべてをゆだねるように寄りかかるみわはさっきまでの心のざわめきが嘘のように穏やかになっていくことに気づいた。



