達哉は素直に、葉月を好きだったことをみわに告げた。
でも、兄の想いを尊重して、それ以上葉月と近くなることが怖かった。
どんどんと好きになる気持ちとは裏腹に、葉月が兄を忘れて、自分が兄の死を乗り越えて、兄の気持ちを忘れることが怖かった。
兄を裏切るとわかっていても自分の想いも行動も止められなくなることが。
「だから、俺は葉月をまた遠ざけた。自分だけ、乗り越えたふりして、大丈夫だって葉月に見せて、もう一度笑えるようになった葉月を見て、俺は葉月から距離をとった。バイトが忙しいって言い訳して、ほとんど会わなくなった。」
今は後悔しかない。
連絡をあまりとらなくなったことを、葉月は明らかに不思議がっていた。
そして、心配したり、寂しがっていた。
何度も連絡をよこす葉月。
その回数が増えても、達哉はメールを返さなかったり、連絡にも出ずに、メールで忙しいことだけを伝えて、距離をとり続けた。
でも、兄の想いを尊重して、それ以上葉月と近くなることが怖かった。
どんどんと好きになる気持ちとは裏腹に、葉月が兄を忘れて、自分が兄の死を乗り越えて、兄の気持ちを忘れることが怖かった。
兄を裏切るとわかっていても自分の想いも行動も止められなくなることが。
「だから、俺は葉月をまた遠ざけた。自分だけ、乗り越えたふりして、大丈夫だって葉月に見せて、もう一度笑えるようになった葉月を見て、俺は葉月から距離をとった。バイトが忙しいって言い訳して、ほとんど会わなくなった。」
今は後悔しかない。
連絡をあまりとらなくなったことを、葉月は明らかに不思議がっていた。
そして、心配したり、寂しがっていた。
何度も連絡をよこす葉月。
その回数が増えても、達哉はメールを返さなかったり、連絡にも出ずに、メールで忙しいことだけを伝えて、距離をとり続けた。



