儚く甘い

みわは母がいなくなった部屋で、ベッドに吸い込まれるように横になった。

そして、バケットリストの書かれたノートを開く。

『達哉が達哉らしく生きられるようにする』
『達哉が過去から解放されるようにする』
『達哉が幸せな未来を歩めるようにする』

『達哉が私を忘れられるようにする』

たくさん文字の書かれたノートには達哉の名前がたくさん出てくる。

自分が死ぬ未来が遠くないと知っているみわ。

だからこそ、達哉が自分が死んでからも生きられるようにしたい。
それがみわの一番の願いだった。