3月16日

孝行さんへ
1年前の私の手紙を、孝行さんは泣いてるみたいって言っていたけど、よくわからなかったの。でも、今わかった。
孝行さんの手紙、泣いてるみたいだった。
文字でも泣けるんだね。不思議。

永遠とか絶対と言わない、できないことも不確実なことも約束しない、そんな孝行さんが好きです。
誠実な手紙をくれる孝行さんは、誰より私のことを考えてくれているような気がするから。
だから、私も誠実にあなたに応えたいと思う。
もう大丈夫!って胸を張って言うことはまだできないけど、大丈夫そう、くらいにはなってるからね。
今度は私が会いに行きます。
時々、また手紙も書きます。私が思っていることを素直に言えるのは、手紙だから。
なんでかな。

まだ全然実感湧かないけど、いつか家族になれたらいいなって、私も思います。

英里