確かに赤司には、あの時助けて貰った恩がある。あの場に赤司がいなかったら冷静さも無く暴れてたかもしんねーし。委員長の姉貴にも感謝している。
「ほら、あれだ。あんな事に巻き込んじまった罪悪感で、ちょーっとアイツが飽きるまで付き合ってやってるだけだし」
「はいはいはい。でも良かったじゃん。週末帰って来んだろ?」
「…………」
「嬉しいくせに強がんなって!」
「はぁ、俺だって分かってんだよ。自分がヤバイ奴だとか、華花がちょっと小さいとかさぁ」
「別にいんじゃねぇ?プラトニックなら。流石に、手ぇ出すのはどうかと思うけど」
「……分かってるし。て、赤司……お前何やってんだ?」
スマホをタップする赤司の手元に目線を落とすと、画面にはメッセージ画面が表示されている。
───────────────────
(あかし)
なんか泰良が、華ちゃんとは罪悪感で飽きるまで付き合ってやってるとかほざいてるけどマジ?
───────────────────
「んー?華ちゃんに送信っと」
「……お前!ふざけんなよ!!」
机越しに赤司の胸ぐらを掴んだその時、赤司のスマホがピコンと音をたてた。



