俺の彼女には、可愛いくせがある。
それが何かと言われれば、ひとつじゃ収まりきらないから正直、困る。
たとえば、勉強する俺を盗み見る時。
ノートに書いていたシャーペンの動きを止めて、こちらを眺めているとき、口が軽く半開きになっている。
それに今し方気づいたふりをすると、いつも誤魔化すように笑うのだけど、そのときに少しだけ瞬きが多くなるのも可愛い。
わざと身体を近づけると、身体まで強張らせてしまうのだから、本当に飽きない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…