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「卒業おめでとう。

皆と過ごした日々は忘れないぞ。」


そんな先生の温かい言葉に何人かの生徒が泣いている。


今日は卒業式。


ついさっき、卒業式など一大イベントが全て幕を閉じたばかり。


周りを見渡せば不特定多数のクラスメイトが涙を流している。


号泣している人、男泣きしている人、涙ぐんでいる人。


もちろん私も例外では無く、さっきの先生の言葉に今日、二回目の涙を流した。



「よーし、今日は打ち上げでもする~?」


涙を拭きながらそう言った日美。


「前出来なかったヤケ食いしよ~!」


蒼も泣きながらそう言った。


「みんな泣き過ぎ~」


あははと笑っている莉乃。


「いやいや、泣かない方がおかしいって~」


「とにかくっ!今日は食ってやる~!」

蒼がそう言うと他のクラスメイトが寄ってきた。


「俺達もいい?」

「どうせだったら全員で行かない?」


そんなこんなで結局クラスメイト全員で行くことに。


─────だけど。


私がモジモジしていると、

「分かってる。」

「行っておいで。」

「ウチらの友情は不滅何だから後悔しないで。」


そんな三人の温かい言葉を受け、教室を出た。