「奈緒…お前は、とろかし、勉強も、そげん、出来る訳やなか、ただ、人は、みんなくさね、平等に、生まれて、くる時にさ、真っ白な翼を持って生まれてくるとよ、その翼が、くさ、お前のは、本当に、真っ白で、全然染まってなかけん、優しさが、人一倍あるとさ、小さい子が、好きで、弟、妹だけじゃなし、誰でも、可愛がる、お前のその心の翼が、真っ白なうちは、お父さんが、保障してやる!奈緒は、純粋で優しいぶんだけ、真っ白な翼を持ったままで、おったない、みんな、分かってくれるけん、お早うって言ったら、又 いつか、みんな、お早うって言ってくれるけん!頑張らんば!だけ、心だけは、真っ白な翼ば、持ち続けるんよ、約束してな」教会のミサに通う父の言葉は、時々、神様の、言葉のようにも、聞こえる…奈緒は、よく、分からないなって、思いながらも、白い翼で、あり続けたら、きっと、良いことあると、信じながら、学校での、クラス全員の無視に、絶えていた…