奈緒は、なんだか、切ないやるせなさを、感じていた…15の奈緒は、まだ恋した事などない、ただ親友に裏切られたような切なさは、恋して、失恋したような、そんな、切なさだった…それが、何より悲しかっくって仕方なかった…奈緒が、住む佐賀には、綺麗な、川が流れる場所が、あり、そこで、奈緒の父、寿士はそこで、よく鮎釣りを、楽しんでいた。そこへ、奈緒は、歩みより、しゃがみ込んだ。 「どうしたとや」 「なぁんもしてない」 「お前が、此処にくるときゃあ、なぁんかある時やっけん」 「友達が、口 聞いてくれん…」 「あさんが、なぁんか、したとくさっ」 「なぁんも、してなか」 「そいぎなし…」 奈緒は、学校で、あった事を、話し始めた、そして、今、すごく切ないって事を涙ながらに、話した。「奈緒さ、あさんのね、いっちゃんよかとこはくさ、やさーしかさねハートやろ?」「わからん…」「いや、お前は、長女やけ、いつも、弟達の世話ば、するやなかや、でも、それは、お前が、長女やけ、するちゃあなかやろうが」 「それは、ただただ、弟達が、可愛いけん…」 「そいで、よかとさ…」父親の、寿志は、奈緒の、本当の優しさを語り始めた