相変わらず、毎日が何かとバタバタしている。

今夜は私が貴明を寝かしつけた。

「貴明が寝つきのいい子でよかった。私の赤ん坊の頃は、そうじゃなかったみたいだから」

リビングでは、私が誕生日にプレゼントしたジャージを着た貴一が寛いでいる。

「へぇ…明菜が寝つきが悪いのは、今も変わらないみたいだね」

「え?そうかな」

「毎晩、なかなか眠らないじゃん」

それを言われ、思わず頬が紅く燃えてしまう。

私たちは、毎晩ひとつのベッドで眠っている。

「そ、それを言うなら…貴一こそ、前は何処でも眠れたのに、今は違うじゃない」