「年も明けたことだしさぁ…」

「ん?」

「…姫はじめ致しませんか?奥さま」

唐突に言われ、私は思わず咳き込んだ。

「な…なんでそんな新年早々…」

「新年早々だから言ってるんじゃん」

それは確かにそうなのだが、直球すぎる!

貴一は、無理強いはしないと言うけれど、私は甘いキスの嵐に負けてしまった。

年越しの瞬間にジャンプするよりも、姫はじめのほうが好きになってしまった自分がちょっとイヤだ…。