「そこで早速ですけれど・・・」
姫香が怪しげな笑みを浮かべ、指をパチンと鳴らした。
・・・すると、好葉と凛が弘人を羽交い絞めにした。
「な、何ですかいきなり!!?」
「すぐに終わるからちょっと待っててね!」
「そうそう。動くとちょっとばかし痛い目見るかもしれないぜ?」
好葉と凛が微笑みながらそう言い、弘人は涙目になりながら抵抗するが、凛どころか好葉さえ振りほどくことは出来なかった。
そんな彼に双子の姉妹が近づいてきて、弘人は「ひい!」と短い悲鳴を上げる。
「少しだけじっとしててね~」
「しててね~」
ほとりとほたるが弘人に向けたモノ・・・
・・・それはキラリと光る裁縫針だった。
「何するつも・・・ってうわぁぁぁあああ!!!」
弘人の長い悲鳴が響き渡り、一人黙々と執務をこなしていた総一郎は「可哀想に・・・」と溜め息を吐いた。
・・・数分後。
ほとりとほたるは満足げに微笑み、弘人を離すように好葉と凛に命じた。
二人が離れると、「「姫香ちゃ~ん」とほとり達は姫香を呼んだ。
「出来上がりまして?」
「「うん、出来たよ~」」
微笑みながら弘人を解放した二人に微笑み返し、姫香は弘人の顔を覗き込んだ。
彼は何故か体力が尽き果て、屍のようにぐったりしている。
口から魂のようなものがぽわ~んと抜けているのは、気のせいではあるまい。
「寝ている場合ではありませんわよ!ヒロト!」
しかし、姫香は気づいていなかった。
彼女はぺしぺしと彼の頬を叩き、それでも起きないのだと分かると不意に後ろを振り向き、「総一郎!」と声を張り上げた。
「生徒会長と呼べ。俺はお前の先輩だ」
「まあ、いたいけな少女をお前ですって!?神の怒りに触れますわ!」
「何が神だか・・・しかもいたいけな少女とは誰のことだ?」
姫香が怪しげな笑みを浮かべ、指をパチンと鳴らした。
・・・すると、好葉と凛が弘人を羽交い絞めにした。
「な、何ですかいきなり!!?」
「すぐに終わるからちょっと待っててね!」
「そうそう。動くとちょっとばかし痛い目見るかもしれないぜ?」
好葉と凛が微笑みながらそう言い、弘人は涙目になりながら抵抗するが、凛どころか好葉さえ振りほどくことは出来なかった。
そんな彼に双子の姉妹が近づいてきて、弘人は「ひい!」と短い悲鳴を上げる。
「少しだけじっとしててね~」
「しててね~」
ほとりとほたるが弘人に向けたモノ・・・
・・・それはキラリと光る裁縫針だった。
「何するつも・・・ってうわぁぁぁあああ!!!」
弘人の長い悲鳴が響き渡り、一人黙々と執務をこなしていた総一郎は「可哀想に・・・」と溜め息を吐いた。
・・・数分後。
ほとりとほたるは満足げに微笑み、弘人を離すように好葉と凛に命じた。
二人が離れると、「「姫香ちゃ~ん」とほとり達は姫香を呼んだ。
「出来上がりまして?」
「「うん、出来たよ~」」
微笑みながら弘人を解放した二人に微笑み返し、姫香は弘人の顔を覗き込んだ。
彼は何故か体力が尽き果て、屍のようにぐったりしている。
口から魂のようなものがぽわ~んと抜けているのは、気のせいではあるまい。
「寝ている場合ではありませんわよ!ヒロト!」
しかし、姫香は気づいていなかった。
彼女はぺしぺしと彼の頬を叩き、それでも起きないのだと分かると不意に後ろを振り向き、「総一郎!」と声を張り上げた。
「生徒会長と呼べ。俺はお前の先輩だ」
「まあ、いたいけな少女をお前ですって!?神の怒りに触れますわ!」
「何が神だか・・・しかもいたいけな少女とは誰のことだ?」

