「暁良!」





次の日、学校に着くなり親友の春音に教室の隅っこへ連れて行かれた。





「おはよう春音」





「おはようじゃないの!なんで昨日電車なんか乗ったの...ばか」





「ごめん、早く帰りたくて」





「耀達いなかったらおじさん捕まらなかったかもしれないんだよ」





「うん...もう1人で電車は乗らないよ。心配してくれてありがとう」





「絶対だよ?」





春音は小学校からの親友で、中学から一緒になった耀くんと付き合っている。





昨日の話も私からはしないと思って耀くんが連絡したんだろう。