「なっ...どこも触ってないだろう!目ェ付いてんのか?」





「いや触ってたでしょ、俺が動画撮り始めても気付かないで夢中だったもんね」





「.........」





「もう駅つくね。耀、このおじさん駅員さんに引き渡して。」





「なんで俺が」





「俺ら2人いるんだから分担しよ。...ほら、君もこっち。」





肩を叩かれて顔をのぞき込まれる。





羨ましいくらいぱっちり開いた目と目が合って...思わず、涙が零れた。