「ねえ、お兄ちゃん。私、びびくんの家いってくるから。」

「うん。僕はルナさんの所いってくるから。」

お兄ちゃんの蒼はルナさんの妹と付き合うことになりました!

私も恋してみたいなぁ。

「ゆゆ、おはよ。」

「びびくんっ!」

びびくんは私の幼馴染で私と同じ中学2年生。

「びびくん!勉強教えて!」

「いいけどさ、ゆゆ、その呼び方何とかならないの?美慰斗って呼んでっていった    
 じゃん。」

「だって…びびくんっていいなれてるんだもんっ」

「じゃあいいよ」

ちょっと残念そうに笑った

「美慰斗っ!」

「へ? ゆゆ?」

びびくんの顔が赤くなった

なんか・・・かわいい ちょっといじめたくなる

「美慰斗っどうしたの~?」

「~っ ゆゆ、やめて。 もう十分だから。」

余裕がなさそうな表情

「びびくん顔赤ーい!」

      ぐっ

びびくんが私の腕を引っ張って抱きしめた

「見ないで」

照れてるのかな?

でも・・・

「びびくんっいつまでこうしてるのっ?」

「あ、そうだった。」

びびくんはぱっと私の体から手を離した

「ゆゆ。家寄ってく?」

「うんっ!」

「ん?ゆゆのバッグ何が入ってんの?」

びびくんが私のバッグを指差した

「えっと~。ペンケースとノートと教科書とパジャマ?」

私が顔を上げるとびびくんが驚いた表情をしていた。

「びびくん?何驚いてんの?」

「いや、泊っていく気だったの?」

「うん」

「でも、この年になって男女でお泊まりはちょっとまずくないかな」

「そう?でもよく一緒に寝てたじゃん」

びびくんが焦り始めた

「母さんには・・・」

「言った」

「はぁ・・・わかったよ」