「は……? なんで、あんたがここにいるの?」


 「お前こそ」


 戦場の中であった、ひとりの男。毎日、毎日戦い続けた、因縁の相手。今まではあたしも、彼も、仮面で顔を隠していたが、今はお互い、素顔を晒している。太陽のもとに、お互いの正体が明かされたのだった。


 悪の組織の正体を明かすことができたのは、正義の味方であるあたしにとっては、大変喜ばしいことである。


 でもさ、でもさ……


 今まで、戦ってた相手が、幼稚園からの付き合いの幼馴染だったとか、聞いてないんですけど!!!