「呉羽さん、着きました。こちらの家でよろしいですか？」

少し戸惑った声をしていう九重さんに、皆その家を見る。まぁ、初めて見た人は誰しもびっくりするかも。いかにも何かが出そうな雰囲気があるボロボロのアパート。

確かにボロいけど、家賃すっごく安いんだよ！

「花楓、ここに住んでいるのか」

「か、かえでちゃ〜ん…ここ絶対ヤバいよ
うん、出る。絶対出る！」

桐谷さん、怖いの苦手なのかな？

「若！ここ絶対面白いですよね！今度ここで肝試ししますか！？テンション上がりますね！」

あ、違ったみたい笑

「ふふっ、桐谷さん面白いです笑」

「…っ/////」

あれ？私変なこと言ったかな？皆黙っちゃった…

「……空」

「あ、若…ご、ごめんって！いや、でもさ！これはしょうがなくない！？だよな！陸！！」

「俺に振るな。知らん。」

「ふふっ、皆さん！送ってくださりありがとうございました！あの、この良かったら飲んでください。お礼です。」

そう言って、さっき作ったはちみつ生姜湯を渡した。

「夜はまだまだ寒いですし、皆さんお疲れだと思うので、ポカポカして疲れも飛ぶと思いますよ！」

では、と自分の家に向かおうとした時

パシっと腕を掴まれた。