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長い廊下を歩く
「大丈夫だよ、かえでちゃん。こんなの日常茶飯事だから」
「はい…」
空さん少し困った顔をして、花楓の頭を撫でた。
「大丈夫。若を信じて」
そうだ。私が不安になってどうするの!
「…っ!はい!」
「うん、いー子。じゃ、おやすみ〜」
またひとなでして、扉を閉めて行った。
煌雅side
「花楓が誰かに狙われているって話はしましたよね。ただのガキだったら俺がどうにかしますが…調べたところ組が関わってるようです」
「目星はつけてるんだろうな」
「それは私から」
そう、陸が答える。
「恐らく、犬塚組かと…。この間、呉羽花楓の自宅周辺を警戒していたところに、以前見たことがある顔があり、そいつが彼女の部屋のポストに紙を入れているのを確認しました」
「で、そいつは…?」
陸が言葉につまる。当然だ。
逃がしてしまったという失態。
「も、申し訳…」
「すみません。取り逃しました」
陸の言葉を遮って煌雅が答える。
「“お前”が取り逃したんだな?」
「はっ、申し訳ございません」
「なぜそうなったか、自分で分かるな」
「はい」
「ならいい。とにかく、組が関わっているなら俺も手をかそう。なにせ、お前の大事な人だから」
とイタズラな顔をして言う。
さっきまで、威厳はどこに行ったのやら…
長い廊下を歩く
「大丈夫だよ、かえでちゃん。こんなの日常茶飯事だから」
「はい…」
空さん少し困った顔をして、花楓の頭を撫でた。
「大丈夫。若を信じて」
そうだ。私が不安になってどうするの!
「…っ!はい!」
「うん、いー子。じゃ、おやすみ〜」
またひとなでして、扉を閉めて行った。
煌雅side
「花楓が誰かに狙われているって話はしましたよね。ただのガキだったら俺がどうにかしますが…調べたところ組が関わってるようです」
「目星はつけてるんだろうな」
「それは私から」
そう、陸が答える。
「恐らく、犬塚組かと…。この間、呉羽花楓の自宅周辺を警戒していたところに、以前見たことがある顔があり、そいつが彼女の部屋のポストに紙を入れているのを確認しました」
「で、そいつは…?」
陸が言葉につまる。当然だ。
逃がしてしまったという失態。
「も、申し訳…」
「すみません。取り逃しました」
陸の言葉を遮って煌雅が答える。
「“お前”が取り逃したんだな?」
「はっ、申し訳ございません」
「なぜそうなったか、自分で分かるな」
「はい」
「ならいい。とにかく、組が関わっているなら俺も手をかそう。なにせ、お前の大事な人だから」
とイタズラな顔をして言う。
さっきまで、威厳はどこに行ったのやら…
