あなたとなら(仮)

少しムスッした顔をし、溜息をつきながら

「…花楓がそう言ってるからそうしろ

ただし、手ーだしたり、口説いたり、惚けるようであれば、俺が直々に地獄におくってやるから、そのつもりでいろ。

いいな?」

最後の方で少し殺気を出し、ギロっと睨む。

「ハッ、承知しました!!!」

全体に響くようにそう言った。

それから皆さんとたわいもない話で盛り上がった。

バンッ

「若っ」

陸が思いっきりドアを開けて煌雅を呼んだ。

耳元でなにやら話していると、煌雅の目付きが変わった。

「組長、話があります」

『親父』ではなく『組長』と呼んだ。

恐らく、仕事のことだろうと察した。

「分かった。俺の部屋に来い」

煌雅が頷く。

「花楓、悪ぃ。先に俺の部屋に行って休んどけ。」

「うん、分かった」

自然と眉が下がる。

チュッ

「そんな顔すんな。大丈夫だ。

明日は出かけるんだから、ゆっくり休めよ」

「空、花楓を部屋に送り届けろ。その後、組長の部屋に来い。陸行くぞ」

「「承知」」