ガチャ

「悪ぃ、遅くなった。花楓、空になんかされたか?大丈夫か?」

「いやいや、なんで俺やってる前提なの」

「うっせぇ。お前はやりそうなんだよ」

はは…確かに。

「ちぇー、若に面白い話しよーと思ったけど…やーめた」

「あ?なんだよ。言えよ」

一向に言わない空くん。煌くんをからかって、面白がっている。

主従関係ってないのかな?

「そんじゃ、そろそろ夕飯時だから行きますよ」

「あ、空さん」

ピクッ
「“空”?」

「なに、かえでちゃん」

ニヤニヤしながらそう答える

「ちょっと待て!花楓、なんでこいつを名前で呼ぶんだ!」

「ははっ!若、こんなんで嫉妬してたらダメっすよ。あーあー、若があんなの見たらどうなるんだろーなー。まさか、監禁でもしちゃう?」

「それは時と場合による(ボソッ
てか、なんだよさっきから。随分意味深な言い方すんじゃねーか」

チラッと花楓の方を見て

「まぁまぁ、それはあとのお楽しみで」

音符のつきそうな勢いで言う空。